ウェーブフィルター

ウェーブフィルターは単層、または数種類の金網・金属焼結メディアを波型形状に加工したフィルターです。その外観形状からも分かるように、フラットタイプのフィルターと比較して非常に大きな表面積を有しています。ウェーブフィルターはフィルター交換周期の延長、ファインなメディアの採用など、操業性の向上が期待できます。

形状について

一般的な丸型はもちろん、半丸型・角型にも対応しており、ご使用環境に応じた選択が可能となっております。

ウェーブフィルターの
特性紹介①

弊社がウェーブフィルターをお勧めする大きな利点は、フラットフィルターとの比較における表面積の違いにあります。

濾材面積比較

濾材面積比較

濾材面積比較

ウェーブフィルターの
特性紹介②

表面積が拡大する事で異物保持容量が増加します。また、ご使用時の初期圧力損失の低下が考えられます。そこで空気通過抵抗値試験でのウェーブフィルターとフラットフィルターの圧力損失比較をご紹介します。

空気通過抵抗値試験比較

  5m3 10m3 20m3 30m3
丸型フラットフィルター 218Pa 443Pa 868Pa 1352Pa
丸型ウェーブフィルター 80Pa 169Pa 345Pa 549Pa
圧力損失低下 ▲63% ▲62% ▲60% ▲60%

空気通過抵抗値試験比較

  5m3 10m3 20m3 30m3
半丸型フラットフィルター 725Pa 1509Pa 3224Pa 5194Pa
半丸型ウェーブフィルター 294Pa 615Pa 1280Pa 2042Pa
圧力損失低下 ▲59% ▲59% ▲60% ▲61%

空気通過抵抗値試験比較

  5m3 10m3 20m3 30m3
角型フラットフィルター 137Pa 248Pa 546Pa 859Pa
角型ウェーブフィルター 52Pa 114Pa 225Pa 350Pa
圧力損失低下 ▲62% ▲54% ▲59% ▲59%

※半丸型・角型共に、フラットフィルターとの比較に於いてウェーブフィルターは圧力損失が50%以上低下しています。

ウェーブフィルターの
特性紹介③

上記の特性から、フラットフィルターをウェーブフィルターに置き換える事で、濾過精度をファインにしながら圧力損失を低下させる事が可能になります、一例として測定した圧力損失比較結果をご紹介します。

設定流量:20m3/hr

①,④の比較では、④の圧力損失は①の半分以下、約60%の低下となります、②,④の比較では、④の方が濾過精度がファインにも関わらず、その圧力損失は②に対して約40%低下しています。②,⑤の比較でも同様に⑤の圧力損失は②の半分以下、約60%の低下となり、③,⑤の比較でも濾過精度のファインは⑤の方が約32%圧力損失を低下させるという結果になりました。

製品データ

サ イ ズ Φ30~Φ400(カスタムデザイン可能)
材 質 溶接リム、プレスリム、リム無し
用 途 高分子、繊維、電子、フィルム
断面図